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クレメンス薬物否定もますます窮地に
薬物使用を告発されたロジャー・クレメンス投手(45=前ヤンキース)が13日、薬物問題の解明に動く米下院政府改革委員会の公聴会に出席し、「わたしの精神を破壊しようとしている人間がいる。ステロイドなどを使ったことは一度もない」と重ねて潔白を主張した。同投手を告発した元トレーニングコーチ、ブライアン・マクナミー氏の証言とは真っ向から対立。ワックスマン委員長は「真実を話していない人間がいる」と、「偽証罪」でいずれかに連邦当局の捜査が及ぶ可能性を示唆した。
全米にテレビ中継された質疑は約5時間に及んだ。2人の主張は平行線をたどった。ただ状況的に追い込まれたのはクレメンス。マクナミー氏は薬物注射を「少なくても16回」と具体的に証言し、証拠品として当時の注射器などを提出。一方、クレメンスの主張を裏付ける証拠や第三者の証言は出なかった。
弁明に苦しむ場面もあった。同じく同氏と関係の深い親友ペティットが「99年から00年に、本人からヒト成長ホルモン(HGH)の使用を聞いた」と重大証言していた。クレメンスは「聞き間違いだと思う」と反論しつつ何度も乾く唇をなめ、注射にしても「ビタミン剤だ」と否定。ただ98年当時のMRI(磁気共鳴画像装置)結果が証拠品にあり、「ビタミン注射ではない」とする医師の見解とともにステロイド注射の影響を確認できるという。クレメンスは幼少時に父を亡くし、貧しかった生い立ちも語りつつ、「(疑惑は)わたしと家族を深く傷つけた。自分の実績は偶然の産物ではない」と完全否定の立場を崩さなかった。事実上、現役続行の道は閉ざされており、名誉回復の戦いも険しいものになりそうだ。
[2008年2月15日9時8分 紙面から]
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