首位広島が、得意の2位たたきで球団最速マジックを点灯させる。今日31日から2位ヤクルトとの3連戦。勝ち続ければ3戦目の8月2日にも優勝マジックが点灯する可能性があり、球団最速だった昨年の8月8日を更新する。打線の中心である丸は「つこうがつくまいが、やってる方は変わらない」と言い、精神的支柱の新井も「目の前の1試合1試合をしっかり戦うだけ」と一戦必勝を誓った。

 チームは4月24日から首位を守っており、この間のセ・リーグ2位チームとの対戦は11勝1敗。圧倒的な強さで出るくいを打ってきた。5ゲーム差で迎えた20日からの巨人3連戦は3連勝で8差に広げて独走態勢。そして再び2位との対戦を迎える。選手会長の会沢は「また大事な戦いになる」と気を引き締めた。

 もし8月2日に優勝マジックが点灯すれば「42」か「43」。昨年は優勝までに3度消滅しただけに、多くの選手は意に介さない。新井が「(気になるのは)1桁になってからじゃないか」と言えば、松山も「ついても40いくつでしょ。気が遠くなるよ」と苦笑いした。連覇を経験しているだけに、地に足をつけて戦うだけだ。【大池和幸】