指揮官のヒートアップが、3カード連続勝ち越しを呼んだ!? 与田剛監督が就任後初めて、フェアグランド内で審判団に詰め寄った。

5-4の1点リードで迎えた5回1死二塁。ヤクルトの代打・上田の打球は二塁後方へのフライ。堂上が好捕し、二塁ベース上の遊撃・京田に送球して、三遊間に飛び出していた二塁走者雄平を封殺、併殺が成立したかに見えた。だが二塁塁審はセーフの判定。監督は審判団にリプレー検証の有無を確認し、リクエストを申請した。

与田監督 別に熱くなった訳じゃないんだけど。みなさんもご覧になってもわかるように、審判団で協議するのが一番いいと伝えた。選択肢はそれ(リクエスト)しかなかったので。塁審がプレーを見てないように見えた。そこでジャッジされるのは、よくない。

指揮官の熱さに触発されたのか、2回までに5点を奪った打線に再び火がついた。5回裏にビシエド、アルモンテの連打で6点目。「審判も人間だから間違える。でもあれは明らかにアウト。誰でもアドレナリンが出る」とアルモンテ。今季初の猛打賞で復調気配を見せ始めた。

7日ぶりにスタメン出場の堂上も、7回に7点目のダメ押し打。5回の守備を「自分でも(ヤクルトへの)流れを止められるいいプレーだと思った」と、攻守で貢献した。

チームは首位巨人と1・5差の3位を堅持。23日からは敵地で広島3連戦。4連勝と波に乗る王者を相手に、首位奪取に再挑戦する。【伊東大介】