日本学生野球協会は20日、オンラインで審査室会議を行い、高校3件、大学1件の処分を決めた。

【高校】

出雲西(島根)の常勤男性コーチ(20代)は、体罰と暴言(部内)で1カ月の謹慎。1年生の野球部員が、授業中に禁止されているピアスをしていたため、指導のため職員室に呼び出した。その際、同部員の肩を手で2回押し、壁にぶつからせた。他の教員が同コーチを制止した。その後、グラウンド整備の際、同コーチが同部員に対し「死ね」と2、3回、言っていたことも判明した。

都道府県AのB校(被害者保護のため非公表)の部長は、盗撮により除名された。被害人数は、延べ20数人。

鹿町工(長崎)の男性監督(40代、教諭)は、不適切指導(部内)により3カ月の謹慎。退部意思を示した1年生部員に対し、退部届を直接持ってくるよう指示、約束した。だが、同部員は同監督ではなく担任に退部届を提出し、監督には何も報告しなかった。同監督は、約束の大切さを指導するためとして、同部員を呼び出し、注意した。その際、繰り返し厳しく叱責(しっせき)したため、同部員は登校が困難となり、他の学校へ転校した。なお、指導の際に暴力はふるっていない。

【大学】

至誠館大(中国地区)は、未成年部員10人の窃盗、飲酒、喫煙により、野球部が1カ月の対外試合禁止。部員1人が、山口・萩市内のアルバイト先であるコンビニで、酒、タバコをレジを通さずに他の部員9人に渡していたことが、防犯カメラから判明した。被害総額2万6377円。当該部員たちは店に謝罪、弁済し、被害届は出されなかった。