日本ハム新庄剛志監督（50）が5連敗中のチームに原点回帰を求めた。24日からソフトバンク3連戦（ペイペイドーム）に臨む。開幕カードでは3連敗を喫した敵地・福岡で、24日は開幕戦で対戦した千賀との対戦。BIGBOSSは自らの地元初白星には目もくれず、特に打線には相手エースとの対戦の中で再び成長の糧を得ることを期待。就任当初からブレない姿勢で、新たなカードから仕切り直す。
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開幕3連戦3連敗のリベンジで地元初勝利を…という考えは、BIGBOSSにはない。「やり返す、やり返さないの意識はない」ときっぱり言った新庄監督が、再び出身地の福岡へ帰ってきた。3月25日のシーズン開幕から、はや3カ月。ここまでのチームの成長度合いを聞かれ、即答した。
新庄監督 いや、まだ成長していないよ。成長段階のとこまで、ね。ちょっとは試合慣れしてきたという部分では成長。何カ月で急激に…というのはない。
交流戦明けのチームは勝ち星がなく5連敗中の中で、開幕戦と同じ舞台が巡ってきた。24日の相手先発は千賀。今季3度目の対戦で、過去2戦で奪ったのは1点ずつと打ちあぐねながらも、チームの勝敗は1勝1敗。ともにハラハラドキドキの熱戦を演じ、成長の糧を得た相手でもある。5連敗中は1試合平均2点止まりの打線には、これまで同様の心構えを説いた。
新庄監督 胸を借りるつもりで打席に向かって、打ったら自信になる気持ちになってくれたら。エラーしても、失敗しても、ホームラン打っても一番の成長は試合に出て経験すること。
投手陣も含めて、選手の成長を第一優先とするBIGBOSSの姿勢は開幕から何も変わっていない。
前回は苦汁をなめた福岡で、今回はどんな野球ができるのか。「いいピッチャーの時、意外と勝っている。不思議と。面白いなぁ」と新庄監督。相手にとって不足はない。誰が苦境を打破するような成長ぶりを見せてくれるのか、期待した。【木下大輔】
