ぽかぽか陽気の宮崎で「（C）オカモトワールド」がさく裂した。巨人岡本和真内野手（26）が1月31日、春季キャンプ地の宮崎入りし、宮崎神宮で必勝を祈願した。侍ジャパンにも名を連ね、5年連続30本塁打の実力に独特のユーモアを兼ね備える。オリジナルスタイルを貫く“ほんわか新キャプテン”がチームの中心にどっしりと座る。
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岡本和が我を貫いた。参拝を終え、取り囲む報道陣を見渡し「キャプテンになるといっぱい人ついてくるんですね」にこやかにボソリと言った。深いグリーンのスーツにチームカラーのオレンジのネクタイを合わせた。「みんなが喜ぶように。真っ黒だったら面白くないでしょ」とにんまり。快晴の青空も新キャプテンを歓迎した。
初仕事はドキドキだった。新型コロナの影響で2年ぶりに訪れた宮崎神宮。これまでは列の後ろで手を合わせていたが、この日は景色が違った。原監督らと並び、チームを代表して最前列よりも前に出て参拝した。「坂本さんとか長さん（長野）に『間違えるなよ』と言われました。ちょっと緊張しました」と慣れない役回りもスムーズに乗り切った。
重役を背負ってもオリジナルスタイルは変わらない。心境の変化を問われて「何もないです。ここにCがついたくらい」と左胸を指さした。むしろ「周りに人だかりができるくらいですね」と群がる報道陣をイジり倒した。主将としての理想像は「ないです。だってやったことないですもん」とケロリ。若手に求めることも「偉そうなこと言えませんよ」とかわした。
ほんわか脱力系キャラはグラウンドに出れば一変する。「『今年はどうなるんだろう』と希望を持ちながら応援に来てくれる。1日1日、後悔なく思い切って取り組んだ中で楽しんでもらえたら」とファンとともに日本一奪回へと挑む。球春到来をワクワクドキドキ満喫する。【小早川宗一郎】
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