日本ハムが3日、沖縄名護キャンプで、12球団初の実戦を行った。5イニング制の紅白戦を終えた新庄剛志監督(52)の一問一答は、以下の通り。

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-今年の初実戦は

新庄監督 今日2-0で。点数の取り方としてはこういう結果になりましたけど。動きとしてはいいんじゃないですか。生田目君も152(キロ)ぐらい出てましたから。石川君が147(キロ)。スピードガンが5キロ増しになってたから消したんですよ。去年から直してって言ってんのに。やっぱバッターってそれ必要なんですよ。パッと見送って今何キロって。ガンと相談しながら打席でやるから。明日、速攻で修理してもらう。ピッチャーも確認したいだろうしね。そういうとこちゃんとしておかないと嫌なんですよ。

-試合前の選手の雰囲気は

新庄監督 さあアピールして…まあアピールするしかないですからね。うん。なんかこう緊張しているような顔という風には見えましたね。それはものすごくいいことであって。結果が出なかったらね。これ、大チャンスなんで、みんな。そりゃ結果出したいでしょう。で、結果出した選手というのはまた次のステップ、次のステップでね。入れ替えも、たぶん激しくなると思うから。今日の有薗君なんか、おっ、いいじゃない。じゃ、ファースト守らしてってなったから。じゃあ次、外野行こうやって。幅を広げていく。今日は2本打ちましたけど、また明日からオープン戦にかけて、この調子が続いたらポンとレギュラー入るかもしれないし。楽しみです。

-2024年シーズン、今後、選手に何を求めるか

新庄監督 今? 3日目で? わかりゃん。まだわかりゃん。オープン戦の時に聞いて。

-有薗のバッティングは

新庄監督 グリップを上げましたね。ここ(高い位置)からそのままの状態でね。自分で考えながらファームでもライナー性の打球を打つ練習をずっとしているらしいので。どれが正解かは分からないけど、結果が出たら正解ですよ。

-途中でファーストへの交代は予定外だったか

新庄監督 いや最初から入ってました。

-いろいろなポジションを守らせる

新庄監督 それはそうでしょ。そらそうよ、アレやろ(笑い)

-入れ替えも

新庄監督 結果次第ではね。当たり前でしょ。きょうだけでは決まらない。最低10試合。10試合この調子が続いたらありますよ。入れ替える。調子が悪い子もいるだろうし。調子が悪いというか、結果だけじゃなくて雰囲気もね。来そうだなって選手を僕は判断できるので。その感じで入れ替えます。ホテルが変わるだけで意識は全然変わる。

-グリップを上げるとブレなくなるのか。去年は三振が多かった

新庄監督 ちょっと(テイクバックが)忙しかったよね。ボールが向こうから来るのに対して動きは少ない方が良いですよね。早めにトップの位置をつくって待つ。シンプルな動きの方が見ていても安心感がある。うおーんってやるよりもね。打ったらよく見えますけど、確率が悪いようなイメージがつくので。

-それはだいぶ改善されているか

新庄監督 選手はイメージ良く見せるのも、レギュラーを取る1つの方法だと思う。ショートゴロ、サードゴロの強い当たりとかね。きょうの水野君もゲッツーにはなりましたけど悪くないですよ。紙一重なので。良かったなと思います。

-有薗は試合前から雰囲気があったか

新庄監督 それは知らない。きょう初めて見た。

-去年は石川直也に課題を与えて2軍落ちを命じた。ひと冬越えて変化は

新庄監督 きょうは147、8(キロ)? 7か。1番良いときは?

-156キロです

新庄監督 それはね、もう戻らないと思う俺は。戻らなかったんでしょうね。練習で取り組んできて156(キロ)を取り戻そうとして、もう何年がたちましたか? 戻らないならパッと切り替えて、新しくニュー石川君をつくることが大事なので。打者の足元を動かすとかね。フォークはね、昔みたいにつかんだら…。フォークの落ちは僕が打席に入っても打ちづらそうなフォークを投げているから。これはもう、結果ですね。結果が良かったら1軍に入って来られる。まあ場所が違うだけですけどね。今でも。アピールしてもらえたら変えます。

-有薗の活躍で野村にも刺激

新庄監督 内野は全員刺激になるんじゃない? でもグラブに当たったら捕らなあかんね。ふふ。

-アウトにはなったけど

新庄監督 不思議ですね。そこなのよ。あそこで飛んで来る時点でタイミングは持ってるんですよ。あそこでパンパンパーンって。今ね清宮くんがけがしていて、ジェイ、入れ替わりがあるんじゃないって。そういうところまでなるんですけど。ああ~。グラブ当てたら捕らなあかんやろ。谷内コーチがオレのところにきて、打球が来る前に左に寄せたんですよ、って。うん。それは大丈夫。グラブに当たってるやん。そういうところかな。でも、その後ヒット打ったからね。打撃はいいものもってるんだから。野球は打つだけじゃない。当たり前のプレーを。捕ってファーストに投げて成立するものなので。

-あのメンバーでも野村を4番に置かなかった

新庄監督 いや、水谷くんを「まじか、4番か」と。その精神に耐えられるかと。わかる? プレッシャー。オレは耐えられたから。さあ来い。見とけよと。まあきょう、結果は出なかったですけど。

-投手への当たりはよかった

新庄監督 そこも、抜けているのと抜けてないのは、その人の強運というか、ね。ポテンヒットポテンヒットでも2打数2安打ならいいアピールだし。まあでも、1試合目なので。

-マーフィーは

新庄監督 クイック、1・21(秒)からそのあたりで投げられていた。ランナー出ても安心して見られるし。逆にクイックの方がトップの位置がはまっていたかな。ボールみても。でも初日だからね。きょうは。パワーカーブも何週間かたったらしっくり、ボールも指に引っかかって、いい角度も出て来ると思うんで。また打者を立たせたときに変わって来ますからね。雰囲気が。全然ブルペンと球場のマウンドに立つと、視野というか、全然変わって来るじゃないですか。そこでどういう風に腕が振れて来るかというのは見たいですね。一応先発でね、調整は。調整というか、競争させて。もう本当は全員先発でいいんですよ。そこから中に入ったり振り分けは僕たちと投手コーチがしていくから

-金村と根本の投球は

新庄監督 コントロールはばらつきがなかった。不思議と根本くんがばらつきがないと逆に不安になる。わかります? まとまり過ぎているかな。ま、今はね、そういう意識でやっていると思うので。スライダーとかは全部真ん中真ん中にいくもんね。右バッターのベース板からカーンと消えていくものがなくなると困るなと。

-怖さがなくなっていく

新庄監督 そうそう。これはねえ、今日の感じかなあ。でも、ゼロに抑えればいいんです。いいところ投げても打たれたらダメなんで。まとまっていても、最後にピッというものがあれば、ファウルにもなるし、空振りも取れる。最低でも6、7試合を見てから、気持ちも体も自分が分かって来る時期になってくるんで。そこまで取材なしでいいですよね(笑い)。

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