「帰ってきたおかわり君」の踏ん張りが、西武を2位に踏みとどまらせた。2点を追う9回、石井の2点適時三塁打で追いつき、中村剛也内野手(43)が代打で登場。2年前には本塁打も放っているロッテ横山から三塁線を襲う安打で、石井を迎え入れた。

自身10度目のサヨナラ打。勝手も分かる。逃げる。ネビンに背後を水で襲われ、外崎には左耳を襲われ、二、三塁間で逃げるのをあきらめた。「僕、一応インフルエンザ明けでもあるので。あんまり(水)かかりたくなくて」。それでも25年のサヨナラ打で元山(現阪神)から間違えて経口補水液をかけられた時のようなことは今回はなく、目はしみない。涙もない。でも「良かったです」と笑った。

7回に逆転され、直後に日本ハムが勝った。負ければ3位転落の局面を救う43歳の存在感の大きさは、球団も高く評価するところ。とはいえ今は“秋の陣”への注力が全て。「CSになったら短期決戦ですし、調子いい悪い言ってる暇もない」と振り抜くのみ。「足が疲れるから」とベンチスタートの日は4回にやっとスパイクを履く。それでも全てを決め、連敗脱出へ導いた。帰り道。紺の傘を差そうと夜空を見たら、もう小雨だった。傘を閉じた。【金子真仁】

▼43歳1カ月の西武中村剛が代打でサヨナラ安打を放った。中村剛のサヨナラ安打は25年4月27日オリックス戦以来10本目。西武でサヨナラ安打を10本以上は清原11本に次いで2人目だ。43歳以上でサヨナラ安打を打ったのは13年山崎(中日=44歳6カ月)以来5人、8度目。西武では昨年自身がマークした41歳8カ月を上回る球団最年長サヨナラ安打となった。中村剛は昨年も代打で記録しており、40代で「代打サヨナラ安打」を2本はプロ野球史上初めてだ。

【動画】西武中村剛也、清原和博に次ぐ10本目のサヨナラ打で勝負決める

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