これぞエースの投球だった。戸郷翔征投手(26)が8回2/3を1失点。5回まで完全投球。6回に初安打を許し、9回2死からは広島中村に1発を浴び、後続に四球も与えてマウンドを降りたが、優勝争いの最終盤で見事な116球だった。
ベンチから見守った橋上秀樹監督代行(60)は「思いと結果が、やっと一致したかな」と説いた。左太もも裏の肉離れから復帰後は4試合連続で白星なしとなっていた。「自分自身が担うべき役割は十分に感じて登板しているピッチャーだと思うんですけども。なかなか思い通りに結果が伴ってなかったっていうのは多分ここまでの登板だと思うんですね。それに対しては自分が一番、何て言うんですか、歯がゆい思いをしたと思います」と推し量り、「ですから、今日あたりはその思いと内容、結果的なものが一致したんじゃないかなと思います」と振り返った。
「欲を言えばね、最後完投完封できればさらに良かったんでしょうけども」とも。完璧に近い投球を続ける中で、あと1球で完封勝利の場面からの被弾だった。指揮官も「完封の希望はあったんですけどね。ランナーが出たので仕方なく、ということになりました」と残念がったが、価値ある1勝となった。



