ソフトバンク前田悠伍投手(21)が1発に泣いた。最多勝と、13勝以上が条件の最高勝率のダブルタイトル奪取に挑んだ最終マウンドも、白星を手にすることはできなかった。7回2/3を投げ、自己最多となる122球の力投。1-1の同点で迎えた8回に痛恨の1発を浴びた。

簡単に2死を取ったが、3番寺地に左前に運ばれると、4番佐藤にはカウント1-2の4球目、145キロ直球を右翼ラッキーゾーンに勝ち越しの18号2ランを被弾した。続く井上を四球で歩かせると無念の降板となった。「フォークの選択肢もあったが、まっすぐがよかったと思うので。それを投げ切れなかったというのは弱さだと思う。あそこを抑えられなかったというのは、まだまだ弱いところ。CSまでにレベルアップさせていくだけです」。前田悠は淡々と自己分析しながら反省した。

開幕ローテ入りこそ逃したものの、今季は初登板から12連勝をマーク。チームVの原動力ともなった。タイトルは来年の大きな目標となる。「毎年、タイトル争いという立ち位置に入れる選手にならないといけない。しっかりとまずはCSまでにレベルアップに向けてやっていけたらいいのかなと思う」。若き左腕は視線を落とすことはなかった。【佐竹英治】