慶大が開幕5連勝を決めた。「小原3兄弟」の三男でドラフト候補の小原大和外野手(4年=花巻東)が勝ち越し2点適時打を放ち、接戦を制した。
「3番DH」で先発。1-1で迎えた8回1死二、三塁から、追い込まれてからの変化球に反応し、セカンド強襲の泥臭い当たりで2走者を迎え入れた。「きれいなヒットじゃなくていい。チームの勝利のために泥臭く1点を取ろうと決めていた」と振り返った。
この1本でリーグ通算52安打目となり、次兄で慶大外野手として活躍した小原和樹氏(29=NHKアナウンサー)の通算安打数を超えた。「幼い頃から背中を追ってきた存在だったので、超えられたのは素直にうれしい」と笑った。
さらに打率4割5分でリーグトップに躍り出た。堀井哲也監督(64)も「追い込まれてから本当に強いバッター。好投手の変化球に苦しんでいたが、よくバットに当ててくれた」と信頼を寄せた。日頃からフリーバッティングなどでタイミングをずらし、三振をしないための実戦的な練習を重ねてきた成果が、ここぞの場面で結実した。
プロ志望届を提出済みで、プロ入りは「小原3兄弟」の夢でもある。長男、大樹さん(32=ファナティック)は花巻東で投手を務め、ドジャース大谷とチームメートだった。慶大を経てプロ入りを目指すもかなわなかった。次男和樹さんもプロを目指していた。「2人の姿を見て育ってきた。兄を超えたいという意味でも、絶対にプロ野球選手になりたい」と力強く話した。「自分は注目されている選手ではないと思っているので、毎試合結果にこだわる。ここぞで決める打者としてアピールしたい」と意気込んだ。
天国の父、そして毎週球場に駆けつけてくれる母への感謝を胸に、目標の首位打者のタイトルとプロ入りの夢をつかみ取る。



