ヤクルト石川雅規投手(46)は晴れやかな表情で、四半世紀のプロ野球生活を締めくくる引退試合を迎えた。

池山監督のはからいで7回裏に代打で登場すると高橋宏の前に三飛。8回表にマウンドに上がると森を空振り三振に斬り、お役御免となった。

現役最年長でプロ25年目の通算188勝左腕。昨季までプロ野球記録の24年連続勝利、投手としては同タイ24年連続安打を記録した。「ついにこの日が来たかと。だんだん実感がわいてきた。現役を引退するんだなと。応援してくださる方に、背番号19番の最後のユニフォーム姿を見ていただいて感謝を伝えたい」。8月27日の巨人戦で今季初登板したが、左肩痛で初回途中に降板し、9月2日に現役引退を表明。会見では泣かなかったが、その後1人で車に乗っている際などに涙を流すこともあった。

発表時点ですでに敵地最終戦が終わっていた広島をのぞくセ・リーグ4球団の本拠地も訪れあいさつ。「その地のヤクルトファン、相手球団のファンの方々に『石川』コールをしていただいて、25年間頑張ってきて良かったなと」。その中でも最後にマウンドへ上がるため、主に2軍本拠地の戸田で調整してきた。

開場約2時間前の午後2時ごろですでに、球場周辺には多くの燕党。多くの花が届けられ、ナインは全員背番号「19」のユニホーム姿で、5回には勝利数にちなんで188発の花火があがった。ファン、チームメート、関係者-。ここまでの野球人生で関わったすべての人たちの思いが見える1日だった。【塚本光】