タイトル奪取というのはやはり難しいものだ。12勝をマークし、最多勝&最高勝率のダブルタイトル獲得を目指したソフトバンク先発の松本晴投手(25)も1発に泣いた。
1点リードの8回だった。先頭打者の上田をカウント0-2と追い込んだ。4球目。133キロのチェンジアップを右翼席に運ばれリードを守り切ることができなかった。8回109球を投げ1失点で降板。9回に打線が勝ち越せば、勝利投手の可能性もあったが、無得点。その裏に2番手松本裕が山口にサヨナラ弾を被弾してしまった。
「あそこで打たれた自分をしばきたい」。試合後、松本晴は痛恨の同点被弾を振り返り悔しさをあらわにした。立ち上がりこそ不安定な投球だったが、大きなタイトルがかかった最終登板。4回以降は7回まで1安打に封じ込み0を積み重ねた。前日(2日)は同じタイトルがかかっていた後輩の前田悠伍投手(21)が同点から勝ち越し2ランを被弾。初タイトルを目指した若き2人の左腕にとっては苦い「宿題」を残した幕張連戦となった。
小久保裕紀監督(54)も松本晴の力投をたたえつつも画竜点睛を欠いた左腕に「あのまま1-0でタイトル取ったら価値があった。(被弾がなかったら)9回も投げさせるつもりだった」と苦笑いした。「悔しい結果ですが、またしっかり練習したい」。松本晴はそう言って口元を引き締めた。



