ロッテ唐川侑己投手(37)の引退試合はサヨナラ勝利。
試合後の唐川の一問一答は以下の通り。
-まずは、お疲れ様でした。登板とセレモニーを終えて、今の心境はいかがでしょうか。
本当に多くのファンの皆さんに見送ってもらえて、本当に幸せだなという風に実感してます。
-登板を振り返っていただきたいんですけど、今朝は少し緊張の面持ちだなという中で、マウンドに立った時はいかがでしたか。
結局最終登板も「ストライク入るかな」っていうところから始まって、初球ちょっと変な球投げて「やばい」と思って、ストライクをそろえに行くっていう、いつものことをしたなっていう感じで、結局こういうピッチャーだったなっていう登板でした。
-2球目の右バッターのインコースっていうところは、どういう意識で。
いやいやいや。でも、なんか引っ掛けたら嫌だなと思って、真ん中でもいいからストライク1回取りたいなと思って、そんな感じです。
-最後は145キロのカットボールで空振り三振でしたけど、最後の1球はどんな思いで投げたんですか。
うーん、もうね、本当にこんなに全力で球を投げることってないと思うので、今までの感謝と、自分が今までやってきたことをかみ締めながら、あの短い時間でしたけど、そういうことを思いながら投げた1球だったかなと思います。
-マウンドに立たれた時にはライトスタンドから、すごい唐川コールがあったと思うんですけど、どのように聞いてましたか。
まあ聞き慣れたと言ったらあれですけど、皆さんにたくさん名前を今までも呼んでもらって、最後にそれを上回る最高の声援をいただけたなと思って、本当に感謝してます。
-これで最後だなとか思うことってあったんですか。
最後だなとは思って、今日一日中ずっと思ってました。
-最後抑えた後は笑顔でしたけど、抑えたときはどういう心境でしたか。
いや、もうホッとしたというか。それを終えたのはホッとしたかなという感じです。
-最後、カットボールで三振で締められたっていうのは。
最後自分をこれまで助けてくれたボールで終えられたということは、重なりますけど、本当に幸せだったなと思います。
-益田投手とリレーできましたけど、マウンド上ではどのような言葉を交わしたんですか。
いやもう特に、「お願いします」っていうことだけ、僕から伝えただけです。
-セレモニーでは少し益田投手の名前も出した時、涙があふれるところもありましたけど、改めてどういう存在だったんですか。
なんすかね、何なんでしょう?まあ友達ですけど、やっぱり刺激もたくさんもらいましたし、あんなにすごいピッチャーですけど、リスペクトを持って接してくれる、本当に人格者ですし、すごく助けてもらったっていうんですかね、そういう存在です。
-助けてもらったっていうのは何かどういう場面でとか、エピソードとかもしあれば。
いや、エピソードはないですけど、常々やっぱり、本当、常に引っ張ってくれましたし、僕のたづなを握ってたのも彼だったのかなという風に思います。
-19年間、千葉ロッテマリーンズで過ごされてきて、千葉ロッテマリーンズはどういう場所、どういう存在だった。
今までの人生の半分、マリーンズにいたので、当然家族のようでもありますし、僕にとって当たり前にいる存在ではあったので、それが明日以降無くなるっていうのは寂しい思いもありますけど、でもチームは若い選手も増えて、これからまだまだ強くなっていく段階だと思うので、僕自身、選手は離れますけど、それを楽しみに今度はみんなを応援したいなと思ってます。
-試合はサヨナラホームランで、ベンチで益田さんと一緒に見ていたと思うんですけど、あの打球を見た時の心境は。
すごかったですね、本当に。格好良かったです、やっぱり。ずっとみんな格好良かったです(笑)。そんな感じです。
-イニング間には成田高校のOBの方々も駆けつけた。
いや、聞いてなかったというか知らなかったんで(笑)。良かったです。彼らのおかげで今の自分もありますし、ああやって前に出てきてくれて感謝してます。
-始球式、お子さん2人が投手と打者で。どういう心境でそばで見守ってましたか。
いや心配だったんですけどやっぱり。でも頑張ってくれて2人とも、頼もしかったです。
-ほっとした。
でもね、結構僕も自分のことでいっぱいいっぱいだなと思いながら見てたんで「頑張れ、頑張れ」と思いながら(笑)。そうですね、切り替えて自分に集中した感じですね。無事に終わって良かったなと。
-唐川さんご自身は今後っていうのはどういう風に考えて、どんなセカンドキャリアのプランを描いていらっしゃいますか。
はっきりしたことはまだ決まってないんですけど、やっぱり、せっかくずっと千葉で育って、今千葉の球団でやらせてもらったんで、千葉もそうですし、地元の成田もそうですし、あとやっぱりずっと野球をやっていたということもあるんで、千葉を盛り上げるということだったり、野球を盛り上げるということを自分なりに出来たらなと思っています。
-10月3日がドラフトの日で、10月3日が引退登板。
そうなんですよね。なんかね、「10月3日」と言われた時に「なんか10月3日って聞いたことあるな」と思ったら、高浜が連絡くれた時に「ドラフトも10月3日だったね」って言うんで、「ドラフトだったんだ」と思って。それも縁というか。なので、言わせてもらいました。
-デビュー戦と同じくソフトバンク戦。
そうですね。本当になんかうまくまとまりましたね、全部が(笑)。
-小久保監督、当時は試合に出ていた。
対戦しました。初登板対戦しました。打たれましたけど(笑)。
-何か声を掛けられたりとかは。
昨日ごあいさつだけして、「長く頑張ったな」っていう風に声かけてもらったんで、感謝してます。
-最後三振に取った球とか、解説の初芝さんも「いやまだまだ出来るんじゃないかな」という風におっしゃってましたけど、どうですか?ご自身としては。
いやいやいや(笑)。なんかそうやって言っていただけて、自分自身もうれしさもありますけど、今日の試合横から近くで見てたら、とても入れる世界じゃないなと思って見てました。
-スピーチはすごく素晴らしいなと思ったんですけど、どれくらい考えられてあの内容に?
いや、考えましたよ、さすがに一生懸命(笑)。文章力がないんで、まとめるのに時間がかかりました。言いたいことは書き出して。大丈夫でした?(笑)
-いつ頃から準備されてたんですか。
いや、でも1カ月前に(引退が)決まった時から「それ(スピーチ)はあるな」と思ってたんで、ちょっとずつ。飛ばなくて良かったです、言うことが(笑)。小学校の時「答辞」とかやってたんですけど、なんか思い出しました。
-これからは1人の人間として誇りに思ってもらえるように精進していくとおっしゃってましたけど、どんな人間になっていきたいと考えていますか。
まずこの世界から外に出るということが、18から入ってるんで、ほぼ初めてのことなんで、きっと今まで経験したこともないような困難であったりとか、たくさんあると思うんですけど、そこに真摯(しんし)に向き合って、野球で培ってきた自分の足元を見つめて、しっかりと歩みを進めるっていうことをやっていくのが大事なのかなというか、それしかできないのかなと思って、それをやっていきたいと思います。



