本塁打と打点のリーグ2冠に輝いたソフトバンク栗原陵矢内野手(30)は喜びをかみしめた。プロ12年目で初めて手にした打撃タイトル。それも本塁打、打点ともに両リーグ最多の40本塁打、118打点の堂々たる数字に「素直にうれしいというのが一番です」と笑顔を見せた。

今季108試合で4番を務め、「主砲」として大ブレーク。ホークスでは05年の松中(46本)、ズレータ(43本)以来、21年ぶりの40発到達。「(40本塁打は)ちょっとできすぎというか、自分でも想像していなかったですね」と照れた。目標にしていたのは打点王。「僕自身、一番欲しかったのが打点王。やっぱり勝利に直結するものだと思っているし、勝つためには(打点が)必要なことなので。そういう意味では打点王が一番うれしいです」とはにかんだ。

開幕前こそ打撃不振に陥ったが5月は月間11本塁打。波に乗った。大きな手応えをつかんだのは6月4日の交流戦対中日(バンテリンドーム)で金丸から放った先制の17号ソロ。「金丸くんから打ったホームランが印象に残っていて、こういう打ち方ができて、ホームランになるんだと思ったのがあの打席でした」と振り返った。

選手会長1年目でダブル戴冠(たいかん)。チームリーダーとしての責任も痛感している。シーズン最終盤にはロッテ山口がアーチ量産。2本差まで迫られた。「かくれんぼも見つけたいタイプ。鬼ごっこも逃げたくないタイプ。結構いやなプレッシャーでした」と笑わせた。CSファイナル突破、そして日本シリーズ連覇へ-。鷹の4番は「鬼の打棒」で有終ゴールに導くつもりだ。【佐竹英治】