日本ハム伊藤大海投手(29)が気迫のこもった投球でファイナルステージ突破を呼び込んだ。「あとがない状況だったので気持ちっす」。昨季からCS3連勝となり「いつもより集中力が高まり、普段出ない力が働いているのかな」と振り返った。
2度のアクシデントに見舞われながら、5回1失点と試合をつくった。3回、先頭外崎の一塁線のゴロを捕球し、追いかけてタッチした直後、マウンドに戻りロジンを触ろうとした際「腰がピキッとした」。ベンチで治療を受け、数分後にマウンドへ戻ると、今度は5回だ。無死一、二塁のピンチで平沢の打球が左足内側を直撃。治療後、再び続投した。新庄監督は「ピッチャー返しで足。で、腰が治ったと思う。人間は1カ所しか痛いとこわからないから。帳尻あわせ」。新庄節に伊藤も「足に当たって腰を忘れました(笑い)。足は痛いですけど大丈夫」。病院には行かずに様子を見ることになった。
24年はファイナルステージ、25年はファーストステージのいずれも初戦に登板。今回は1勝1敗の場合のみ訪れる3戦目。「調整が難しいけど、絶体絶命で回ってくる。しっかり気持ち入れて準備してました」。崖っぷちから勝利を挙げた2戦目達から託されたバトンを、エースが気迫でつないだ。【永野高輔】



