リーグ連覇を果たした阪神にとっても、選手層の厚みは来季の課題として残った。
17日のCSファイナルステージ第4戦で敗れ、CS敗退となった翌日。オーナー報告を終えた阪神藤川球児監督(46)は今季の補強について明かした。
「今年、レフトのところで補強しなかったのは、どうしてもそこを競争させたかったというか、その枠を空けておきたかったというのはありました。それを球団と皆さんで話して」
今シーズン前に補強した外国人野手は、キャム・ディベイニー内野手(29)のみ。さらにレギュラー候補というよりも、ポジション争いを促進させる存在として期待されていた。
「高寺も昨年出てきて、前川も出てきて中川も出てきて、立石も入団する中で、ポジションが全部空いていない、ショートしか空いていないということの、補強は果たしてチームのためになるんだろうかというところで、全体の中の決断として、なしで。それを補強してきた時も見たんで、それでうまくいかなかったことも見たんですよ」
レギュラーが固定されていないポジションは、自然切磋琢磨(せっさたくま)が生まれる。結果的に、そこからレギュラーが生まれれば、その選手は押しも押されもせぬ実力をつけているはずだ。
若手にチャンスを与えた2年間。来季は少し、その様相が変わるかもしれない。
「2年間は、いい言い方すると、チャンスあったよねって。これから進めていくことに関しては、切磋琢磨のレベルを超えてくるという意味では、いつも言う通りチャンスが多いようでないかもしれないし、一瞬しかないかもしれない」
3連覇へ欠かせない戦力補強。育成とのバランスもテーマだ。【磯綾乃】



