広島から1位指名を受けた瞬間でも、亜大・山里宝内野手(21)は爽やかな笑顔を崩さなかった。「絶対1位はないと思ってた」と言いつつも、会見では余裕を感じさせるユーモアを披露。亜大の1学年先輩で昨年、ドラフト2位で広島に入団した斉藤汰との共闘を喜びつつ「あまりピリッとした成績を残してないんで、ちょっとケツをたたきに行こうかなと思ってます」と笑わせた。

身長174センチながら大学通算10本塁打とパンチ力のある打撃、強肩を生かした内野守備が魅力。主将としてリーダーシップを発揮しており「1球たりとも抜くようなプレーは引退するまでするつもりはない。マツダスタジアムが満員になるように、何かきっかけを作れる選手になりたい」とプレー面以外でも応援される存在を目指す。

チームにとっても二遊間は最大の補強ポイントだった。新井監督は「是が非でも欲しいということで、1位でいきました。ホッとしています」と安堵(あんど)感をにじませた。山里自身も「(二遊間)どちらも自信はあるので、はつらつとしたプレーをしたい」と目をぎらつかせた。

亡き祖父にも吉報を届けた。7人兄姉と大所帯の家族への思いを問われると「5月におじいちゃんが亡くなってしまった。テレビの前で1人でヤジを飛ばすようなおじいちゃんだったので、天国からヤジを飛ばされないようにしっかりやりたいです」。決意と覚悟に満ちた表情だった。【小早川宗一郎】

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