巨人の新監督に球団のレジェンドOBの松井秀喜氏(52)が就任した。現役時代の02年以来、24年ぶりに巨人のユニホームを着て指揮を執る。23日、午後3時から都内で開かれた会見の冒頭、約8分間に及ぶ「所信表明」を行った。「巨人のまず原点に1回立ち返るという意味のことは話したいなと思ってました。それは自ら体現しなくちゃいけない。強くというのは自分だけでどうにもなるわけじゃないですけど、選手、コーチ、球団の皆さんも含めて知恵を出し合って、そして、選手は自ら成長していく。その環境をつくる」。そのスピーチ全文に覚悟が詰まっていた。
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みなさまこんにちは。来季より巨人の監督に就任することになりました松井秀喜です。私はジャイアンツで、高校を卒業してから10年間プレーしました。その間、長嶋茂雄監督の下、指導をいただき、自分なりに精いっぱい頑張り、成長してきたつもりです。今日ここに来るときに、今から24年前、ジャイアンツを去るときのことを思い出してました。あの日は全く笑顔を出すことが出来ませんでしたが、今日は満面の笑顔で、自分のふるさとへ戻ってきたつもりです。
ジャイアンツは今年惜しくも優勝を逃しました。橋上監督代行のもと、最後の最後まで精いっぱい戦ったと思います。また若い選手が躍動し今後に大きな期待を抱かせるシーズンだったと思います。私もそのチームをしっかり引き継ぎ、これからのジャイアンツ、強いジャイアンツ、そして素晴らしいジャイアンツという組織のスタート地点に携わらせていただけることをうれしく思います。
私は指導者の経験はほぼありません。そこが私が12球団の監督の中で一番劣っている部分であると自覚しています。そのことを自覚し、選手とともに伴走し、そして一緒に成長して行きたいと思っております。これからジャイアンツがたくさんのファンの方々、応援してもらえるチームであるよう、そしてジャイアンツはV9以降日本一連覇もないと思います。本当の意味での黄金時代はV9以来、来ていないと僕自身は思っております。その間、80年代のライオンズやここ十数年のホークスのような時代を全く作れておりません。これからジャイアンツが新たな黄金時代が訪れるよう今日ここからスタートしていきたいと思っております。
まずは基本に立ち戻り、ジャイアンツの理念、哲学であると思います。ジャイアンツは常に強くあれ、ジャイアンツは常に紳士たれ、ジャイアンツはアメリカ野球に追いつけ追い越せ。その1つ1つを着実に進めていきたいと思います。選手たちとともに汗を流し、アドバイスすることはもちろんありますが、選手が自分自身で成長できるよう、ただ言ったことを聞くのではなく、それを自分でやって自分自身が成長できる環境を作っていきたいと思います。グラウンドに出たら頼れるのは自分自身です。ボールがあるところは誰も助けてくれません。自信を持ってグラウンドに出られるよう、普段から1つ1つ成長できる意識を持っていただけるような環境を作っていきたいと思います。
ジャイアンツは常に紳士たれ。私自らそれを体現し、紳士という定義はどこにあるか難しいですが、もしあるとしたらジャイアンツの定義はそれより厳しいモノでないといけないと思っております。それをしっかり選手にも浸透させ、やっぱりジャイアンツの選手は感じが良いな、ファンに優しいな、そう思ってもらえる選手であるようしっかりと私自身が体現していきたいと思います。
そしてジャイアンツはアメリカ野球に追いつけ追い越せ。私が現役時代の半分をアメリカでプレーしました。また引退後、12年間、ニューヨークヤンキースでお世話になり、選手育成の中で携わらせていただきました。市場の規模という意味では全く規模は違いますが世界一の野球選手が日本人であることも事実です。我々ジャイアンツからもそのような選手が出るよう、今後しっかりとジャイアンツみんなでその環境を作り、選手がしっかり成長できるよう、頑張っていきたいと思います。
私そしてこれからコーチ陣も少しずつ決まってくると思います。そしてグラウンドに出る選手たち、働く皆さん、そして多くのジャイアンツファンの皆さん、全てがジャイアンツファミリーだと思います。皆に愛を持って接し、今後の力強いジャイアンツ、光り輝くジャイアンツになるよう少しでも力になりたいと思います。今後また皆さんと接することもあると思いますが、私自身全てにおいて先頭に立ち、模範になれるよう頑張って参ります。よろしくお願いします。



