プロ野球のコミッショナーを務めた川島広守(かわしま・ひろもり)氏が9日に東京都内の病院で死去したことが、11日分かった。90歳。福島県出身。

 中大法学部を経て、旧内務省に入省。警察庁警備局長、同警務局長などを歴任し、1973年に田中角栄内閣の内閣官房副長官になった。84年にセ・リーグ会長、98年にはリーグ会長経験者として初めてとなる第10代コミッショナーに就任した。現役プロ選手による高校球児への指導解禁に尽力するなどプロ、アマチュアの関係改善に取り組んだ。日米球界の関係強化にも努め、2000年には日本での米大リーグ開幕戦開催に貢献した。04年1月に任期を残して退任し、06年に野球殿堂入りした。