阪神ドラフト4位小豆畑真也捕手(24=西濃運輸)が21日、強烈なダメ出しを食らった。ブルペンで藤浪の球を受けたが、視察に訪れた山田勝彦捕手コーチ(43)は「キャッチングが下手くそ」とバッサリ。正捕手を狙える器と見込むからこそ、沖縄キャンプで捕球特訓を課すことを明言した。

 ほとんどの視線が藤浪の投球に注がれる中、山田コーチは小豆畑を注視していた。

 「キャッチングが下手くそ。あれじゃあ、藤浪が肩を壊しちゃうよ。それは冗談としても、どんな球でもちゃんと芯で捕らないと。微妙に変化する球でもバシッといい音を立てて捕ってあげないとね」

 山田コーチは、手元で微妙に変化する藤浪のボールに、小豆畑のミットが流れていたことを指摘した。

 「どんなに社会人でいいと言われてきた捕手でも、やはりプロとのレベルは違う。捕手はまず捕ること。マシンを使って、基本を反復させないと」

 1軍キャンプが内定している即戦力捕手に対し、全体練習後、居残り特訓を課す方針だ。強肩が売りの小豆畑の弱点が発覚した形だが、厳しい言葉は期待しているからこそだ。

 「抜きんでている存在はいない。シーズンに入れば勝てる捕手が、レギュラーを取るだろう」

 正捕手争いについて、山田コーチは横一線を強調した。小豆畑にもチャンスあり-。潜在能力を発揮させるためにも、まずは基本中の基本をたたき込むつもりだ。【鈴木忠平】