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81キロ由規が捕手座らせ46球

ブルペンで気迫のピッチングを見せる由規(撮影・栗山尚久)
ブルペンで気迫のピッチングを見せる由規(撮影・栗山尚久)

 157キロ右腕がついにベールを脱いだ。ヤクルト高校生ドラフト1巡目の注目ルーキー佐藤由規投手(18=仙台育英)が第1クール最終日の4日、ブルペンで初めて捕手を座らせての投球練習を行った。威力抜群の直球をはじめ、スライダーなど変化球を交えて46球の本格投球を披露した。巨人、中日の昨季上位2球団は戦々恐々で、それぞれ2人ずつスコアラーを派遣し、開幕ローテ入りが濃厚な超高校ルーキーの徹底解剖に乗り出した。

 いつも通りの立ち投げで27球を投げた直後だった。一呼吸置いた由規が福川捕手に「座ってください」と頭を下げた。キャンプで初めて捕手を座らせての投球。最初こそ制球が乱れフォームも安定しなかったが、徐々に本領を発揮した。途中からは捕手が構えたところに決まるボールも増えた。直球29球、スライダー9球、カーブ4球、フォーク4球と、すべての持ち球を高田監督ら首脳陣に披露した。

 オーバーワークを心配する首脳陣の方針に従い、これまでは立ち投げ調整を続けてきたが、もともとはレッドソックス松坂のように多めに投げ込んで体を仕上げていくタイプ。埼玉・戸田での新人合同自主トレ以来の本格投球を終えた由規は「最初は力んでバランスを崩しましたが、自分でどこが悪いかを分かって修正できたと思います」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 この日は巨人田畑、上野スコアラー、中日安田、前田スコアラーが視察。由規の一挙手一投足に視線を注いだ。開幕カードでいきなり対戦する可能性の高い巨人の上野スコアラーは「仕上がりとしてはまだまだですが、低めの直球には切れがあった。うちは“初ものに弱い”と言われてますから、しっかりと対策を練りたい」と表情を引き締めた。今後は杉山スコアラーも含めた複数の目で徹底解剖する構えだ。

 戦々恐々とするライバル球団の偵察隊をよそに、由規は着実に階段を上っている。オフの地道なトレーニングの成果で、昨夏の甲子園で73キロだった体重は今、81キロになった。もちろん、増量した8キロはすべて筋肉。由規は「自分でもお尻のあたりがすごく大きくなったと感じます。体重は増えたけど体は重くない」と胸を張った。「一番近い目標」という開幕ローテ入りへ向け、最高の形で第1クールを締めくくった。【広瀬雷太】

[2008年2月5日9時58分 紙面から]

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