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守護神候補だアブレイユ、フリー登板37球
- フリー打撃に登板するアブレイユ(撮影・為田聡史)
ロッテに新守護神候補が出現した。今季から加入したウインストン・アブレイユ投手(30)が8日、初のフリー打撃に登板し、巨人クルーンをほうふつとさせる角度のある直球で主力打者を翻弄(ほんろう)した。188センチ、82キロの細身の体から投げ降ろす直球、キレのあるスライダー、チェンジアップを低めに集め、37球を投げてヒット性の当たり3本に抑えた。
「とても気分がいいよ。日々自分のピッチングができている」と満足げに笑った。投手有利の時期ながら、直球で空振りを7度奪うなどクローザーとしての資質も見せた。バレンタイン監督は「彼がリリーフでやることは決めている。中継ぎも抑えもある」と明言は避けたが、ポスト小林雅としての期待を寄せた。
米国ではメジャー、マイナーを通じてリリーフを任されていた。「クローザーは重要な役割。ぜひやりたい」とアピール。キャンプ中は毎晩、宿舎で昨季のパ・リーグ各打者のDVDを見て研究を重ねるなど準備を進めている。
この日視察に訪れたマリナーズ山本スカウトも「体つきやフォーム、球の質がクルーンに似ている。調子を上げてくれば怖い存在になるかもしれない」と話した。ポストYFKのピースが着々と埋まってきた。【鳥谷越直子】
[2008年2月9日9時17分 紙面から]
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