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由規2度目フリー打撃登板で「リベンジ」

打撃投手を務めた由規は気迫の投球。打者は田中(撮影・栗山尚久)
打撃投手を務めた由規は気迫の投球。打者は田中(撮影・栗山尚久)

 ヤクルト高校生ドラフト1巡目・佐藤由規投手(18=仙台育英)が「リベンジ」を果たした。18日の2度目のフリー打撃登板で、自慢の直球で昨季ベストナイン・田中浩康内野手(25)のバットをへし折った。前回12日の初登板では緊張から全投球の約半数でボール判定も、この日は制球もまとまって高田監督も絶賛した。

 「あぁ~」。内角へのシュート気味の直球に差し込まれ、バットが折れる鈍い音の直後に、田中の叫び声が球場内に響き渡った。「インコースへ力のあるボールが来ていました。手元でグッと来る感じでした」。田中はバツが悪そうに振り返った。

 初登板とは気持ち、結果とも対照的な内容となった由規は「リベンジじゃないけど、この間の反省は生かせたと思います」と、満足そうに言った。「チキって(チキン=臆病者)」しまった前回は、青木ら打者2人にストライクが入らず散々の内容だった。今回は川島慶(日本ハム)、武内、田中、中尾(JR東日本)の4人に計73球でストライク52球、ボール21球と見違えるほど安定していた。

 内角、外角とコースはバラけていたが「意識したのもあったし、行っちゃったのもあった。どこに来るか分からないだけでもストレートが生きる」。投球時に体の開きが早く、捕手の要求する場所へ制球できないこともあったが、荒れ球も武器にしていく。

 練習が休みでバックネット裏から見ていた日本ハムの梨田監督は「十分じゃないですか。(中田には)真っすぐ勝負と聞いているので楽しみ」と評価した。高田監督も「今年初めて力のある真っすぐが来てたんじゃないかな。(先発で)決まっているのは3人だけ。松岡や加藤(慶大)の次に、佐藤(由規)も入ってくれれば言うことないね」と言った。先発ローテーション候補の1人として大きな期待を寄せた。

 実戦で好成績を残していくことが、由規が先発ローテ入りする大前提になる。デビュー戦は25日の練習試合・楽天戦(浦添)。この日、オープン戦デビューとなる日本ハム戦(札幌ドーム)での、中田との“初対決”も3月5日に決まった。「打者へ向かう気持ちも出てきた。今後はしっかり投げ分けるところができれば」。耳に残る心地よい音を再び奏でるため、細かなチューニングを施していく。【松本俊】

[2008年2月19日9時31分 紙面から]

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