侍ジャパンが延長タイブレークの死闘を制し、2次ラウンド初戦でオランダ(1次ラウンドA組2位)を破った。

 11回無死一、二塁から始まるタイブレークで、先頭の鈴木誠也外野手(22=広島)が犠打成功。続く中田翔内野手(27=日本ハム)が左中間への勝ち越し2点適時打を放った。その裏を10回から登板していた牧田和久投手(32=西武)が抑え、逃げ切った。

 オランダ先発のバンデンハーク(ソフトバンク)に対し、日本は大幅にオーダーを変更して臨んだ。1番で起用してきた山田哲人内野手(24=ヤクルト)を7番に下げ、秋山翔吾外野手(28=西武)を初スタメン起用し8番に。1番には田中広輔内野手(27=広島)が入った。

 日本は2回に秋山の犠飛で先制したが、その裏に先発石川歩投手(28=ロッテ)がオランダのスクープ(オリオールズ)に被弾し同点。3回にも中田の3試合連続となる3ラン本塁打と秋山の適時打で4点を勝ち越したが、その裏に石川がバレンティンの2ランなどで4失点し再び同点に追いつかれた。石川は3回5失点で降板した。4回は2番手平野佳寿投手(33=オリックス)が無失点でつないだ。

 日本は5回、小林誠司捕手(27=巨人)のタイムリーで1点を勝ち越した。5回から救援した千賀滉大投手(24=ソフトバンク)は2回を無失点。7回には二塁の菊池涼介内野手(27=広島)の好守もあり、松井裕樹投手(21=楽天)と秋吉亮投手(27=ヤクルト)の2人でつなぎ0封。8回も宮西尚生投手(31=日本ハム)が1死満塁のピンチを招いたが、リリーフした増井浩俊投手(32=日本ハム)が後続を断って無失点だった。9回は則本昂大投手(26=楽天)を送り込んだが、1点のリードを守り切れず延長にもつれた。

 日本は10回1死満塁のチャンスで青木宣親外野手(35=アストロズ)が併殺に倒れ無得点。その裏から牧田が登板しタイブレークの11回へ入っていた。

 日本の次戦は14日、B組2位のキューバと対戦。キューバとは1次ラウンド初戦で戦い、日本が11-6で勝っている。