新型コロナウイルスの陽性判定を受けていたオカダ・カズチカ(33)が、試合前にリングに上がり、IWGP世界ヘビー級王座のベルト獲得に意欲を見せた。

拍手に迎えられ、リングに上がったオカダは「今回いろいろありましたが、元気で~す」と声高らかに全快宣言。オカダはもともと、4日に初防衛に成功したオスプレイの次期挑戦者に決まっていた。その後、緊急事態宣言により29日のタイトルマッチは延期となり、オスプレイは首のけがによりベルトを返上した。「今回は挑戦を辞退させていただこうかなと…思うわけないよね? だって俺元気だもん!」とジョーク混じりに語った。

オカダは3日の福岡大会に出場後、発熱した選手の濃厚接触者に認定され、翌4日の試合を欠場。その後体調不良を訴え、検査の結果、陽性判定を受けた。24日に感染していたことを明かしていた。現在は症状も落ち着いており、味覚も戻っているという。「医療従事者や保健所の方だけでなく、新日本プロレスもいろいろとケアをしてくれた」と感謝の思いを語った。

24日夜の興行ではタイチが、26日にはIWGPジュニアヘビー級王者のデスペラードも感染していたことを明かした。新日本はこれまで選手名を伏せて来た中で、オカダを含め3選手が自ら公表。「伝えることも大事だと会社も許してくれた。感謝だけで終わるわけにはいかない」。

陽性者が9人となる中、新日本は22日から興行を再開。オカダも含め、今シリーズは欠場している。現時点でタイトルマッチが行われるかは分からないが、ようやく復帰のめどが立った。「今、俺みたいな人間がチャンピオンになって盛り上げないとダメだと思っている。大会は延期になったけど、僕の挑戦も延期になるのは納得がいかない」。新日本に頼もしい男が戻って来た。【松熊洋介】