5月3日の福岡大会以来、1カ月ぶりにリングに復帰したオカダ・カズチカ(33)が、鷹木信悟(38)との前哨戦で軽快な動きを見せた。

8人タッグマッチに出場し、先発したオカダは、鷹木に対し低空ドロップキックを見舞うと、中盤には串刺しエルボーからDDTをさく裂させ「後楽園!」と叫んだ。その後のエルボー合戦でも1歩も引かず、豪快にドロップキックを浴びせた。勝利後は「別に復帰戦だと思ってない。1カ月空いたけど、ただ普通の試合をしただけ」と余裕を見せた。自ら「待望論」を唱える鷹木にも「俺と対等にモノが言えると思うなよ。住んでる世界も、プロレスラーとしてのレベルもだいぶ違うんだよ」と罵倒した。

先月24日に新型コロナウイルスに感染していたことを告白。自宅で隔離生活を送った。十分なトレーニングができなかったが、26日の試合前に登場し「元気で~す」と回復をアピール。空位となっているIWGP世界ヘビー級のベルトに意欲を見せた。その後、鷹木とのタイトルマッチ(7日)が決定。最初で最後の前哨戦でしっかりと勝利した。

もともとは5月4日に鷹木を破ってベルトを守ったオスプレイの指名を受けており、29日東京ドーム大会で挑戦する予定だった。自身のコロナ感染、緊急事態宣言による大会延期、さらにはオスプレイのベルト返上とさまざまなことが重なり、白紙になりかけたが、復帰したことで、チャンスが巡ってきた。「ベルトを持った上で、次は戦う予定であった相手としっかり戦いたい」と鷹木どころか、その先のオスプレイとの一戦を見据える。「いろいろあったけど、1つだけ言わせてもらうと、プロレスラーは超人です」。完全復活したオカダの時代がやってくる。【松熊洋介】