ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、2試合連続でファイトマネー100万ドル(約1億1000万円)を得る。19日に米ラスベガスでの防衛戦に向けて、4日に横浜市内のジムでオンライン会見。同席した大橋秀行会長(56)が明らかにした。IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)と、WBA5度目、IBF3度目の防衛戦に臨む。

昨年10月以来約8カ月ぶりのリングは、2戦連続の「聖地」での防衛戦にふさわしい報酬が約束された。公表されている国内でのファイトマネー最高額は1億7100万円。94年のWBC世界バンタム級王座統一戦の辰吉丈一郎対薬師寺保栄だったが、2試合連続は初めてとみられる。

井上はすでに5月29日でスパーリングは打ち上げた。コロナ禍で外国人パートナーを呼べず、3週間前と早めとなった。井上は「いつも通り。体調や動きもよく、4回を6回や8回にしたこともあった」と好調キープを口にした。

5月29日には元4階級制覇王者のノニト・ドネア(38=フィリピン)が、WBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(34=フランス)を4回TKOで王座に返り咲いた。同級史上最年長王者として復活し、19年11月に判定負けした井上への雪辱を期している。

井上も望むところだ。前回はダウンを奪っての文句のない判定勝ちも、自らも眼窩(がんか)底と鼻を骨折した激闘だった。再戦へ向けて「必要なベルト。今回勝てば、必然とそういう流れになると思う」と意欲を示した。

試合会場は3月にオープンしたヴァージンホテルで、前回は無観客だったが今回は有観客となる。「すごく楽しみ。すべてが楽しみ」。6日には渡米して現地入りする。「一発に気をつけて、組み立てながら崩していく。ゆっくり調理しようかな。自分も楽しみ」と試合を待ち焦がれていた。