プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)が日本人対決8連勝で、3度目防衛成功を狙う。

13日、東京・有明アリーナで同級2位堤聖也(28=角海老宝石)の挑戦を受ける。12日には東京ドームホテルで行われた前日計量に出席し、リミット(53・5キロ)より100グラム少ない53・4キロでパスした堤に対し、リミットでクリアした。

約19秒間のフェースオフを終えた井上は、12年高校総体で負けたリベンジを狙う堤の気持ちを受け止めつつも「結果で見せてやろうと思う。自分のボクシングするだけなので、しっかりと結果で分からせてやろうという感じ。相手どうのこうより、自分は自分なので。自分のペースを崩さずにやるだけですね」と平常心を貫いた。コンディションも万全で「減量はいつも通り、落とし方もいつも通り。いつも通り、万全に仕上げました」と自信の表情を浮かべた。

プロ8度目の日本人対決を迎える。デビュー戦で、のちにWBO世界ミニマム級王者となった福原辰弥(本田フィットネス)に判定勝ち。9戦目で世界挑戦経験ある元日本スーパーフライ級王者久高寛之(仲里)、10戦目で元日本バンタム級王者益田健太郎(新日本木村)に判定勝利した。19年11月にWBC世界同級王座陥落後も、現東洋太平洋同級王者栗原慶太(一力)、元東洋太平洋スーパーバンタム級王者和気慎吾、元日本スーパーバンタム級王者古橋岳也(川崎新田)、今年5月には元日本スーパーフライ級王者石田匠(井岡)にも勝利。次々と日本やアジアのベルトを巻いた日本人王者たちを撃破している。

明日は前日本同級王者堤との激突だ。井上は「相手は打ち合いとかの距離にしたいだろうし。自分はどっちみちくっついても離れても自分のペースでやるだけ。本当に何もできなかったと言わせる試合展開にしたい」と圧勝を宣言した。

今回は前日計量から4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(31=大橋)も陣営の一員として参加。2戦ぶりにセコンドにも入る。井上は「多分、予定が空いていたから来ただけかなと。何かあれば来ないし、特に意味はない。(セコンドに)いれば心強い部分はある。前日計量はどちらでも大丈夫」とチーム井上流の手厚いサポートに感謝していた。