プロボクシング前WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者でWBC世界フライ級1位の寺地拳四朗(32=BMB)が、減量苦からの解放を2階級制覇の原動力にする。13、14日に東京・有明アリーナで開催される7大世界戦の13日に行われる試合の前日計量が12日、都内で行われ、寺地はリミットを200グラム下回る50・6キロで1回目でクリア。「昨日も練習後に白いご飯を食べた。計量前日に食べたのは初めて」と笑顔を見せた。

48・9キロがリミットだったライトフライ級時代は、減量に苦しんだ。試合前はわずかなおかゆしか口にできなかった。「(今回は)ふつうに白ご飯食べている。昨日も練習終わってごはんをちょっと食べられた。今までより全然落としやすかった。計量終わった感動がちょっと減ったかな」。計量後、報道陣の取材にジョークを交えて応じる余裕があった。

一方、同級王座決定戦で対戦する同級2位クリストファー・ロサレス(29=ニカラグア)が予備計量でオーバーしたとの事前情報を聞いていたが、本計量ではパンツを脱いで何とかリミットの50・8キロでパス。「心配していたのでホッとしました。(顔を見て)減量はしんどいんだろうという感じはある」と寺地。一方で「明日しっかり元気になってくるんじゃないですか」と油断はない。

王者ではなく、決定戦でベルトを奪いにいく立場に変わったが「いつもと変わらない。チャンピオンのときもベルト守り抜くのではなく、勝つぞという気持ちで戦ってきた。今回も勝つぞという気持ちで挑んでいる」。日本人18人目の2階級制覇へ気合を込めた。【首藤正徳】