群馬出身の桐生真弥が地元凱旋(がいせん)大会のメインイベントで勝利を飾った。上福ゆきと組み、山下実優&ハットリ桜組と対戦。最後はハットリをスパインバスターでたたきつけ、12分51秒、体固めで3カウントを奪った。
大歓声を浴びて入場した桐生は、ハットリとの先発で試合をスタート。上福との連係では、山下とハットリをうつぶせにすると2人そろってその背中に正座。桐生が「9年間で上福ユキが何人ものレスラーの目をつぶしてきて大変申し訳ございませんでした」と“謝罪”してから、同時に謝罪式ダブルニードロップを投下した。
終盤はハットリとの激しい攻防に突入した。ハットリの延髄斬りを受けてピンチを迎えたが、上福がエプロンからビッグブーツで援護。桐生がスパインバスターを決めた。山下にカットされたものの、その後もハットリのソバット、正拳突き、トラースキックを耐え、最後は蹴り足をつかんでエルボー。再びスパインバスターで豪快にたたきつけ、地元で白星をつかんだ。
試合後は上福と2人でリングに残った。桐生は「勝ちました! 群馬の皆さん、ただいま!」と叫ぶと、「東京女子プロレス、3年連続で群馬で試合ができました」と喜んだ。
同い年で、同じ年に東洋大へ入学し卒業した2人は、プロレスラーになってから出会い、「東洋盟友」として活動してきた。上福が12月26日の後楽園ホール大会で東京女子プロレスを卒業、引退することもあり、桐生は「上福さんと一緒に立てるリングが、勝ってうれしかったけど……」と言葉を詰まらせて涙。「それを実感してしまって、こうなってます」と声を震わせた。
上福は当初の桐生について「普通で地味で、なんも取りえもなさそうだし、しゃべってもツボがよく分かんないし」と振り返りながらも、「自信があんまりなさそうな真弥が、今、自分の地元をこんなに誇って、帰ってきて、メインでこんだけ立派に闘って、私を引っ張ってくれて。すごいなんでもさらしてカッケーなって思うよ」と成長をたたえた。
さらに「真弥がたくましくて、カッコいいから、私は安心して東京女子プロレスを卒業できる」と言葉を送った。
バックステージでも上福は「私はここで卒業になるけど、真弥はこれから東京女子に残っていく。あんたいつまでも若手とか後輩とかにナメられるんじゃないよ」と助言。「闘うのに、時に無情さも必要じゃない。そこをちゃんと持っていかないと」と伝えた。
桐生は「私は群馬大好きなので、また来年も来たいと思います。群馬、大好き。東洋盟友、大好き、上福さん、大好き!」と笑顔。リング上では最後に「東洋盟友、大好き!」「群馬、大好き!」のコールを会場と交わし、上福の「真弥ちゃん!」に観客が「大好き!」と応えた。
最後は2人で抱き合い、地元凱旋大会を締めくくった。

