東京女子プロレスは10月3日に東京・EBARA WAVEアリーナおおたで「WRESTLE PRINCESS 7」を開催する。同大会ではインターナショナル・プリンセス王者の鈴芽(27)がベルトを保持したまま、プリンセス・オブ・プリンセス王者の荒井優希(28)に挑戦する。東京プリンセスカップを初制覇し、2度目のプリプリ王座挑戦となる鈴芽は夢の“2冠”に向け、どう戦うのか。話を聞いた。
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-プリプリ王座への挑戦は今年1・4の渡辺未詩戦以来、2度目になります。あの試合も素晴らしい試合でした
「たぶんプロレス人生を振り返った時にターニングポイントとも言えるような試合だったなって思っています。今までやってきたことを全部出し切った上で新しい力が出せたというか。さらに自分が進化できたって思えた試合なので。負けてしまったことは悔しいけど、今後もあの試合を超えられるような自分にならなきゃって思うくらい特別な試合ですね」
-「この技をこう切り返すのか!」みたいなすごい攻防がありました
「あの時も結構早く1・4でやることが決まって。1カ月、2カ月くらい長い間、前哨戦を重ねて。もともといっぱい見てはいたんですけど、未詩さんのことをより知っていく中で、どんどん自分の“つかめるだろう一瞬”っていうのを見つけていった感じです」
-今回、荒井選手に挑戦するにあたっては前哨戦での道のりについてはどう思っていますか
「優希ちゃんとも結構やりあってたイメージがあったんですけど、実際ぶつかったらめっちゃ久しぶりだなって思って。負けたくない気持ちとか、ワクワクがよみがえってきたというか。最近の“すごい荒井優希”を見てて、戦いたい気持ちはもちろんあったし、トーナメント(プリンセスカップ)も優希ちゃんに挑戦することを見据えていたんですけど、いざぶつかってみると本当にこのチャンピオンに勝ちたいという気持ちが強くなって。相手を知れば知るほど強くなれるのが私の戦い方だと思うので、一瞬の一刺しのタイミングを見つけたいと思います」
-鈴芽選手は分析力があるんですね
「やっぱり自分はパワーとかは無いんで。誰でも倒せるという力は優希ちゃんとか未詩さんと違って持ってない。相手の動きを利用しなきゃいけないっていうのがあるので。私自身も捕まるというか、私の技を切り替えされることが多いので、さらにその先を行かなきゃっていうふうに考えてます」
-話は変わりますが、初優勝した今年の東京プリンセスカップは鈴芽選手にとってどんな大会でしたか
「本当に走りきった夏って感じです。スズメバチは夏、秋がすごく活発で凶暴らしいんですけど、毎年、そう思いながらも結果を残せてこなかったんですよね。そういう中で、今年は全員参加っていう形の中で、勝ち上がることってすごい意味があると思ってました」
-優勝までの道のりで難しかったのは誰との試合ですか
「全員ヤバかったですね。決勝(辰巳リカ戦)はもちろんなんですけど(準々決勝の)中島(翔子)さんとの戦いっていうのが、すごい頭も体も全部回転し続けなきゃいけないので。でも、それは自分にとって必要な戦い方だし、その上で勝ち上がれたっていうのはすごく大きな自信になっています」
-中島選手も小柄で似たタイプです
「似てるって言っていいのか分かんないくらいものすごい人ですけど、でも中島さんがいたから自分の体形でも戦える、小さいことは弱いことじゃないって思えたんで。中島さんのおかげでこんなに強くなりました(笑い)」
-入団当初は体重を増やした方がいいんじゃないかと思ったりしましたか
「思いましたね。でも、今が一番ちょうどいいというか、動きやすいなって思います」
-それでは今回の大田区大会ではどういう試合を届けたいみたいなのはありますか
「そうですね、やっぱり夢が集まる日になったらいいなって思っていて。私もそうだし、きっと優希ちゃんもそうだし、他の選手たちもお客さんもいろんな夢を追ってここに来てくれると思うので。みんなの夢でキラキラした空間になればいいなって思います」
-夢といえば、鈴芽選手はプリプリ王者になったあかつきには、2本ベルトを持ってそれぞれの夢をかなえていきたいというお話ですが、インター王座については今後はどういう活動をしていきますか
「インターナショナルにおいては私はまだまだ世界への発信という点では未熟だし、世界の選手と戦いたいという夢をどんどんかなえていきたいです」
-ちなみにインター王座で対戦したい外国人選手はいますか
「私はインターナショナルのベルトを欲しいと思ってくれる人と戦いたくて。だからジェイダ(ストーン)が欲しいって思って挑戦をしてくれたのがすごくうれしくて。海外のまだ知らない選手にも『欲しい』って思われるぐらいのベルトにしていきたいです」
-初めての選手と戦うのって、かみ合わなかったり難しくないですか
「私はさっきも言ったようにすごい対策をした方が強いタイプだとは思うので、そこは結構試練ではあると思うんですけど、そういうまだ見ぬ選手との戦いっていうのは怖がってちゃいけないんですよね。私は東京女子ばっかり見て育ったので、全然違う選手と戦うのは、それはそれですごく楽しいです」
-それでは10・3に向けてファンへメッセージを
「私が東京女子プロレスに出会って、夢をもらって、かなえてきて。それでもまだまだ夢を追いかけていくので、皆さんも一緒に追いかけてほしいです」
-ちなみに僕(インタビュアー)みたいなおじさんは結構これまで夢破れてきてるんですが、まだまだ夢はかなうと思いますか
「え~、分かんないですけど(笑い)、私は東京女子に出会って何歳からでも何個でも(夢を)持っていいと知ることができたし。これは今まで言ったことなかったんですけど、何かの作文で『夢を持つことが夢』っていうのを書いたことがあるんですね。本当に夢をかなえることももちろん目指していくけど、夢を持つこと自体も私にとってはすごくキラキラした感情で、幸せなことだったんで」
-確かに夢を思い描いている瞬間って、良い気分になりますよね
「それに、そもそも夢破れるってことは挑戦してるってことじゃないですか。それってすごくないですか。私自身はプロレスに出会うまでは行動をせずに諦めてきたことが本当にたくさんあって。だからこそ今、私が夢を追うことで、みんなが何かを感じてくれたり、夢を追ってみようかなと思ってくれたら、すごくうれしいです」

