付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。

引退会見に同席した師匠の千賀ノ浦親方は、貴ノ岩に対し「気持ちは強い男。何事に対しても一生懸命やっていける社会人になってほしい」と、第2の人生にエールを送った。昨日は貴ノ岩と2人きりで話し合い「まだまだ頑張れる。やれるんじゃないか。頑張ろう」と激励し、現役続行を説得。しかし貴ノ岩の意思は固く、翻意はならなかった。協会が暴力根絶を掲げる中、師匠として責任を感じている。「今後、二度と起こらないように弟子を指導したい」と誓った。