日本相撲協会は27日、大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。平幕以下の関取衆の番付をみてみよう。

待望の新入幕を果たしたのは、東前頭17枚目の錦富士(25=伊勢ケ浜)だ。同じ伊勢ケ浜部屋で、近大を中退して同時入門し切磋琢磨(せっさたくま)してきた翠富士(25)には新入幕で先を越されたが、伊勢ケ浜部屋からは、その翠富士以来の幕内力士誕生となった。青森県十和田市出身で、青森県からは17年夏場所の阿武咲(25=阿武松)以来、戦後44人目の新入幕で、近大からは翠富士以来、12人目の幕内力士となった。

再入幕は3人で、剣翔(30=追手風)は3場所ぶり、大奄美(29=同)は1年ぶり、千代丸(31=九重)は2場所ぶりの幕内復帰となった。

新たに関取の座を射止めた新十両は、既に発表になっていた3人。先場所、東幕下8枚目で7戦全勝優勝を果たした欧勝馬(25=鳴戸)は、鳴戸部屋からは現師匠(元大関琴欧洲)が17年4月1日に部屋を興してからは初めての関取となった。モンゴル出身では19年九州場所の豊昇龍以来、36人目の新十両で、日体大からは18年九州場所の友風(27=二所ノ関)以来、11人目の関取誕生となった。

名古屋場所3日目の7月12日に32歳の誕生日を迎える千代栄(九重)は、九重部屋からは18年名古屋場所の千代の海(29)以来の関取輩出で、京都府からは97年夏場所の大碇以来、25年ぶり戦後5人目の新十両。なお31歳11カ月での新十両は、戦後4位の高年齢昇進となった(1位は出羽の郷の34歳5カ月)。

残る1人の新十両は西川改め豪ノ山(24=武隈)で、武隈部屋からは現師匠(元大関豪栄道)が今年2月1日に部屋を興してからは初めての関取輩出で、大阪府からは16年夏場所の宇良(30=木瀬)以来、戦後41人目の新十両。中大からは19年名古屋場所の一山本(28=放駒)以来、10人目の関取誕生となった。再十両は北青鵬(20=宮城野)で、4場所ぶりの十両復帰を果たした。

大相撲名古屋場所は、7月8日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。