日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)の番付編成会議を開き、旭富士(24=伊勢ケ浜)の新十両昇進を決めた。初土俵から所要6場所での昇進は、板井、土佐豊、常幸龍、炎鵬に並ぶ史上最速記録(付け出しを除く)となる。
63代横綱のしこ名を受け継ぐ旭富士は、秋場所を西幕下筆頭で6勝1敗。2日目に栃大海に敗れたが、その後は5連勝して関取の座をつかんだ。
「史上最強の新弟子」と注目され、今年初場所に序ノ口デビュー。序ノ口、序二段、三段目、幕下と4場所連続で各段優勝を飾った。7月の名古屋場所9日目に生田目に敗れ、序ノ口デビューからの連勝は歴代3位の25で止まったが、同場所も6勝1敗から優勝決定トーナメントを制した。
18年春に来日し、神奈川・旭丘高に留学。卒業後は、初土俵までの4年半にわたり伊勢ケ浜部屋で稽古に励んだ。外国出身力士は1部屋1人という規定があり、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)が現役だったため初土俵を踏めずにいたが、25年初場所中の師匠の引退を経て、土俵への道が開けた。
◆旭富士英毅(あさひふじ・ひでき)本名・バトツェツェゲ・オチルサイハン。2002年5月17日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。伊勢ケ浜部屋。18年春に来日し、神奈川・旭丘高で相撲を始める。卒業後の21年春から伊勢ケ浜部屋で稽古を重ね、25年九州場所初土俵。先代師匠の宮城野親方(元横綱旭富士)からしこ名を受け継いだ。26年初場所から序ノ口、序二段、三段目、幕下と4場所連続で各段優勝。同年秋場所は西幕下筆頭で6勝1敗。初土俵から所要6場所の最速タイで、九州場所の新十両昇進を決めた。得意は両四つ、上手投げ。187センチ、152キロ。

