身長150センチと体は小さいが、軽快なフットワークを生かしたディフェンス力などを強みとする佐藤千文(19)。パデルを始めて2年目ながら現在日本ランキング11位と、女子日本代表の期待の若手の1人だ。

「小さい分、壁に当たって弾んだボールの下に入りやすく、上から打つことができる」と、小さな体も自分の強みだと話す。身長168センチと高さのある小澤琴巳(22)とペアを組み、互いの強みを生かしたコンビネーションを見せる。

高校時代は硬式テニス部に所属。現在も都内のテニススクールでテニスコーチのアルバイトをしている。高校1年の時、動画サイトでパデルを初めて見て、その魅力にひかれた。「ラリーが長く続くこと、始めたばかりの人でもラリーを楽しめるのがパデルの一番の魅力です」。

東邦大看護学部で看護師を目指して勉強しながら、トップ選手としてプレーする。目標はワールドパデルツアーに参戦すること。まだ日本には同大会に参戦した選手はいない。「世界では仕事をしながら、それこそ看護師をしながらワールドパデルツアーをまわっている選手もいるんです。そういう選手を目指しています」。小さな体がコートでひときわ輝く。

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