手軽なスポーツとして老若男女に人気のボッチャだが、使用するボール(日本ボッチャ協会公認品)は1セット約6・4万円ほどする。そのため東京・大田区では区内の小学校へボールを提供し、競技普及を推進している。「ボッチャの体験は、主催団体が用具を用意するので、参加したい人は体ひとつで出来るんですよ」と話すのは、田園調布ボッチャ会代表の加藤貞敏さん(76)だ。

加藤さんは2018年5月に同会を立ち上げ、子どもから高齢者まで、障がいの有無に関係なく誰もが楽しく参加できることを目指している。現在男性14人、女性13人が月2回の練習で腕を磨く。また、同区嶺町文化センターで月2回の体験会を開催、既に60回を数える。バリアフリーのコートは幅が正規より60センチほど足りないが、ほぼフルサイズ。今回初めて参加した40代女性は「体力や年齢に関係ないのでとても親しみやすい。時間を忘れて楽しめました」と笑顔だった。

2月14日の区民スポーツ大会はコロナで中止となったが、加藤代表は体験会や大田区ボッチャ協会の教室を通して一層の普及に努める。次回の体験会は13、27日(土)の午後1時30分から4時30分まで開催される。

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