水戸シニア（東関東支部・茨城ブロック）　春季大会は1、2回戦で25得点するなど持ち前の打線が爆発して支部準優勝。渡辺美徳監督は確かな手応えを感じている。「準々決勝と準決勝では1点差の試合を競り勝てた。攻撃と守りのスイッチの切り替えがうまくいったと思う。決勝では佐倉に0－3で敗退したが、自慢の攻撃力が通用しないとき、いかに投手を中心とした守りの野球ができるかが今後の課題です」。

攻撃の主軸となったのは、遊撃手の雲井脩斗。東関東選抜にも選ばれた長打力が自慢の選手だ。足も速く切り込み隊長の役割を十分に果たした。「彼の出塁率の高さで勢いがつき、3番で捕手の山口和志ら他の選手が乗っかっていく…そんな流れを作ってくれました」（同監督）。

守りの要であるエースは、左腕の額川康一。180センチの長身から投げ下ろす直球の威力は抜群で、時折交ぜるキレのいいスライダーが相手打者を翻弄（ほんろう）する。「右には鯨岡海陽がいて、今大会で一番の成長を遂げてくれた。度胸もあり、さらに経験を積めば2枚看板になってくれそうです」と同監督。選手と指導部の対話型コミュニケーションを大切にするとともに、1年を通した体づくりが実を結び全選手が着実にパワーアップ中。夏に向け、チーム3度目の日本選手権出場を目指す！

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