全国の信用金庫が連携して運営している「よい仕事おこしフェア実行委員会」(事務局=城南信用金庫)は16日、東京・大田区の羽田イノベーションシティの「よい仕事おこしプラザ」で藤田医科大学(愛知)による健康セミナー「未来を見据えた健康への投資戦略」を開催した。

藤田医科大学は昨年10月に羽田イノベーションシティ内にクリニックを併設した先端医療研究センターを開設し、最先端のがん治療や再生医療、人工授精などに取り組んでいる。講師で羽田クリニック院長の榛村重人・藤田医科大学医学部臨床再生医学主任教授は健康への投資について、がん治療を例に「手遅れになってからの進行がんの治療では放射線療法、化学療法、その先には緩和療法といった非常に高額な医療費がかかる。それをあらかじめ予防できれば、ここにかかる医療費は浮くことになる」などと説明した。榛村氏はがん診療で信頼度が高いとされる全身PET検査や再生医療、がんゲノム医療など最先端の医療についても解説し、講演後は参加者による施設見学会も行われた。

「よい仕事おこしフェア実行委員会」は藤田医科大学と、両者のネットワークを活用して地域活性化や産業振興に向けた連携を行う包括的連携に関する協定を締結した。城南信用金庫の川本恭治理事長は「健康への投資というのはこの時代、『あり』だと思う。先端医療を使って確実に病気を治していただける素晴らしい施設。健康に活用していただければと思います」と健康への投資に期待した。

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