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サッカーaiブラジル日記

サッカーaiブラジル日記

日本代表やJリーグで活躍する選手のピッチ上では知ることができない素顔を伝える雑誌「サッカーai」。ブラジルW杯での現地取材のこぼれ話や、おもしろいエピソード、感動の裏話などを紹介していきます。

内田篤人「いつも通りに、試合に挑む」


 ブラジルW杯の日本代表戦キックオフまであとわずか。試合開始は現地時間22時。そのためホテルのテレビで他会場の試合を見ながら過ごしています。まだ多少の時差ぼけが残っていて、毎日21時には眠くなってしまうのですが……。昼寝をして対策はバッチリ(のはず)です!

 4年前、南アフリカW杯のメンバーに選ばれながらも、内田篤人選手(シャルケ04)は、一度ピッチに立つことがありませんでした。普段の取材のときには、そういう素振りを見せることはほとんどなくとも、サッカー選手として、あんな思いは二度としたくない、と強い思いを胸にこの4年間を過ごしてきました。

 ブラジルW杯の初戦を目前にして、取材に応じた内田選手は、一つひとつの質問に対し、言葉を選びながら、時に淡々と。その様子からはこの4年間で得た自信の大きさが感じられるようでした。

 「いつも通りに、試合に挑むと思います。急にいいプレーはできないですし。いまさらどうこうっていう感じではないかな」

 悔しさだけが残った南アフリカW杯以降生まれた、新しい習慣。

 「毎日練習が終わったあとに、ちゃんとやれたかどうかを確認するんです。代表でもそうだけど、シャルケにいてもその繰り返し。部屋に帰ったときに『あぁ、もっとやれたな』と思うことがないように」

 今年2月に右太ももを負傷。一時はブラジルW杯出場も危ぶまれるほどで、決して軽症ではありませんでした。

 「いろいろな人のおかげで今、こうしてサッカーができている。今回リハビリに協力してくれたスタッフもそうだし、普段からシャルケでお世話になっている人もいる。

 たくさんの人が期待してくれていているのは感じているし、かといってそれが重圧にはなりません。今は人のための方が、より頑張れるって気がするんですよね」

 「けがをすることが、いいことだとは思ってないけど」と前置きをした上で、

 「いろいろな人のサポートの大きさをひしひしと感じています。きっと直前にけがをしなければ、こんな風には思わなかったんじゃないかな。今はそう思えるから、あのけがは無駄ではなかった」

 言葉にはしなくとも、けがをしてから回復のメドが立つまでの数カ月間の苦悩は、計り知れません。復帰後、まだフル出場はしていませんが、「ある程度はやれたから大丈夫」と手ごたえを感じています。

 「変に気負わずにいつも通り。相手もいることなので、一生懸命やれば勝てるわけではないですけど。自分が活躍できればもちろんいいけれど、まずはやっぱりチームが勝つことですね」

 内田篤人、2度目のW杯が幕を開けます。(サッカーai編集部)

















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