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評論家

藤田俊哉ノート

藤田俊哉ノート

◆藤田俊哉(ふじた・としや)MFとしては史上初の100得点を達成。幅広い経験をもとに独自の 視点を生かした評論を「藤田俊哉ノート」と題し、これからの日本サッカーのあるべき姿や、代表戦での勝負を分けたプレーの分析を読者に届けます。 欧州での指導者業挑戦のため中断した「藤田俊哉ノート」がブラジルW杯で復活。

試合展開によってはライン下げ体力温存


 2試合が終わり疲労もたまり、体力面の心配は否めない。今大会の状況を考えた時、スタメンが90分間走り続けることは難しい。まず、チーム全体のコンディションを整え、それから、もう1度戦術確認に徹することが大切になる。

 これまでは、ラインをコンパクトにして前線からプレス90分間、かけ続けようとした。しかし、コンディションが整わず、頭と実際の動きが一致しなかった場面も多い。打開策として、もう1度試合展開を全員で意思統一し、それぞれの役割をしっかり話しあった方がいい。

 当然、キックオフと同時に、両チームとも主導権を握ろうと、激しくぶつかり合う。そこで状況に応じて、開始15分で互角なら、無理に攻めず、FWから10メートルラインを下げてブロックを作り体力を温存するなどの、かけ引きも必要になる。

 攻め続けて点が入らないと、カウンターも受けやすく、体力を消耗する。ここからコンディションは劇的に上昇しない。チーム全体のプランとして、しっかり攻めるタイミングを徹底することが、勝利への道だ。(元日本代表MF)

















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