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OGGIの「毎日がW杯」

OGGIの「毎日がW杯」

荻島弘一(おぎしま・ひろかず):1960年(昭35)東京都出身。84年に入社し、スポーツ部勤務。五輪、サッカーなどを担当して96年からデスク。出版社編集長を経て05年から編集委員として現場取材に戻る。

W杯40カ国案 現実的でない/よもやま話


 昨年10月、欧州サッカー連盟(UEFA)のプラティニ会長が「W杯出場国を40に増やしたい」と発言した。現在の32からアフリカとアジアを中心に枠を増やそうというのだ。その前日には国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長がアフリカとアジアの出場枠増を提案したばかり。来年のFIFA会長選に向けて、両大陸の票を取り込む狙いが見え隠れする。

 40カ国というのは、あまり現実的ではない。「5カ国ずつ8組で1次リーグを行い、上位2カ国が決勝トーナメント進出」となるだろうが、これでは1次リーグの試合数が48から80へと倍増する。常に1チームは休みとなり、日程次第で公平さも欠く。何より、選手への負担が大きすぎる。

 本大会出場国は、78年まで16だった。82年から24カ国になり、98年大会から32カ国になった。94年大会アジア最終予選3位で「ドーハの悲劇」を味わった日本は、98年大会最終予選3位でW杯初出場を決めた。大会のレベルを高く保つためには、32カ国でも多いぐらい。今の日本なら、24カ国時代のアジア枠2でも出場できるはず。そうでなければ、世界の頂点など狙えるわけがない。【荻島弘一】

















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