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OGGIの「毎日がW杯」

OGGIの「毎日がW杯」

荻島弘一(おぎしま・ひろかず):1960年(昭35)東京都出身。84年に入社し、スポーツ部勤務。五輪、サッカーなどを担当して96年からデスク。出版社編集長を経て05年から編集委員として現場取材に戻る。

色違いスパイク/よもやま話


 W杯の影響が大きいのはファッションの世界でも同じ。最も顕著なのが、髪形だ。02年日韓大会でイングランド代表のベッカムが披露した「ソフトモヒカン」は、日本でも人気になった。世界が注目するだけに、その後4年間の「トレンド」になることまである。異常なほど注目されたのは、94年米国大会。米ファッション誌に特集が組まれ、各誌で人気投票も行われた。ヘルメット着用のNFLや大リーグと比べ、選手の個性が出るから。髪形にこだわる選手の晴れ舞台が、4年に1度のW杯というわけだ。

 かつてはユニホームや装飾品で「遊ぶ」選手も多かった。ストッキングの上部を折らずに巻いていた74年大会の西ドイツ代表オベラーツ、足首まで下ろした82年大会のフランス代表プラティニらを子どもたちがまねした。ネックレスやピアスなど装飾品をつける選手もいた。しかしFIFAが規制。個性を発揮できる場は限られてきた。

 今大会、髪形以外で目立っているのが、スパイクと入れ墨。左右色違いのスパイクはプーマ社製の「トリックス」で、アルゼンチンのアグエロ、イタリアのバロテリらが使用。今大会で採用された主審がFKの壁の位置を示す「バニシングスプレー」。スプレーする度にスパイクが大写しになるから、最高の宣伝になるのは間違いない。

 暑さのために半袖選手が多いからか、手を使ったファウルが厳しくとられるからか、各選手の腕のタトゥーも目立っている。もちろん、装飾品でないから規制はない。髪形にも「遊び」が少ないドイツ代表などはタトゥー選手が少ないが、ほとんどが彫っているチームもある。この大会をきっかけに、ファッションとしての入れ墨がさらに流行するかもしれない。【荻島弘一】

















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