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赤坂晃被告はアルバイトで再出発
- 神妙な面持ちで東京地裁に入る赤坂晃被告
覚せい剤取締法違反の罪に問われた元光GENJIのメンバー赤坂晃被告(34)の初公判が21日、東京地裁で行われ、即日結審し、懲役1年6月、執行猶予3年の判決が言い渡された。同被告は、離婚で5歳になる長男に会えなくなったつらさから逃れるため、覚せい剤を使ったと説明。起訴事実を認めた上で更生を誓った。所属するジャニーズ事務所から解雇され、芸能界復帰は絶望的。アルバイトで生計を立てていく決意を述べた。
元アイドルはアルバイトで再出発する。弁護人から今後について質問を受けた赤坂被告は「養育費を払わなければならない。家の近くでアルバイトをするつもり。わずかですが、払っていくことが大事」と答えた。時給生活に耐えられるのか問われると「今まで楽しいことばかりではなかった。苦にならない」。佐々木直人裁判官は「反省も深め、一から生活を立て直すと誓っている」として、即決裁判を適用し、執行猶予を言い渡した。
10月28日未明、東京・豊島区の路上で覚せい剤を所持していたところを現行犯逮捕された。取り調べには素直に応じ、起訴事実も認めた。この日は動機について離婚が引き金だったと話した。3月に離婚。「子供に会えないつらさから逃げるため(覚せい剤を)使用するようになった」。4月中旬に都内で外国人から初めて購入。「近所の子供たちが運動会の話などをしているのを聞くのはつらく、離婚も伏せていたので、誰にも相談できず苦しかった」。その後も7~8回にわたって購入し、自宅で使用したという。
7月から2カ月間、少年隊主演ミュージカルに出演したが「仕事中は悩みを考えずに済んだ。公演期間は使っていません」と話した。証人として母親も出廷。「今後は悩みも聞き、コミュニケーションを深める」と再犯防止を誓う母の言葉に目を潤ませた。
検察側から叱責(しっせき)も受けた。同被告は覚せい剤使用時は「自分が罰を受ければいいと思っていた」と話した。女性検察官から「単に法律に違反しただけでなく、勇気や元気を与えてくれると信じていた人たちを裏切る大きな罪にあたる」と強い口調で言われた。同被告は「浅はかでした。子供が一番傷つくと経験した。2度とこのようなことはしないと約束します」と判決を直立不動で聞いていた。
[2007年11月22日9時8分 紙面から]
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