東京青山シニア(東東京支部・城南ブロック)はグラウンドが遠方(千葉)のため、毎週末の練習はミニ合宿となる。隣接するクラブハウスは冷暖房完備。雨天トレも可能だ。「全寮制の高校では、環境への対応がハードルになる。ウチはその点、いい予行演習になりますよ」と宮下昌己監督。寝食を共にした仲間との結束も格別だ。その結果としてのチーム自慢がある。「宿舎のスリッパ並べ日本一」「高校で野球をやめない率NO・1」「甲子園出場率12%」の3つだ。

練習ではポジションを固定することなく、さまざまな可能性を試す。「複数ポジションを守れるようにして高校へ」という同監督の思いだ。選手を引っ張るのは塚本臨太郎主将(遊撃手)。堅実なプレーで守りのリズムを作り、攻撃の入りとして重要な上位打線を任される。「打線の注目は千葉愛翔(内野手)、杉原優斗(外野手)、そして捕手の青木拓真。振りが鋭く、芯でとらえれば柵越えも可能なパワーの持ち主たちです。投げては右の宮下歩夢、左の西山夏希がタイプも違って面白い。宮下は力で押し、西山は制球力でかわしながら打ち取る。この布陣を中心に、全員一丸となって春は関東大会、夏は全国を目指します!」(同)。