2024年度のJRA新規調教師免許試験の合格者がJRAから7日に発表され、JRA通算1056勝を挙げる秋山真一郎騎手(44)が合格した。

自宅で一報を聞いたという秋山真騎手は「良かったです。家族も喜んでくれました」と安堵(あんど)の表情を見せた。受験にあたっては多くの人が支えになってくれたといい、「すごくいろんな人が声をかけてくれた。励みになりましたし、皆さんに感謝しています。ありがとうございます」と改めて感謝を伝えた。

これにより、来年2月末をもって騎手は引退となる。「ジョッキーに憧れ、ジョッキーになりたくて、今までやってきた。(来年)3月からはちゃんと準備もしていくが、それまではまだジョッキーなので。依頼に応えられるようにやっていきたい」。残された騎手生活も全力で全うしていく。

同騎手は97年3月に野村彰彦厩舎からデビュー。翌98年の神戸新聞杯をカネトシガバナーで制し、重賞初制覇を果たした。そこからは15年連続で重賞勝利を挙げ、12年5月のNHKマイルCではカレンブラックヒルで悲願のG1初制覇。同年には阪神JFをローブティサージュで制している。その後もコンスタントに白星を積み重ね、18年には史上5人目となるJRA全10場重賞制覇を達成。20年4月には史上38人目となるJRA通算1000勝も達成した。

7日現在でJRA通算1056勝、同重賞38勝(うちG1・2勝)。同期には騎手から調教師に転向した武幸師や、現役ジョッキーの勝浦騎手や松田騎手らがいる。