船橋競馬場に衝撃が走った-。10日に行われた千葉サラブレッドセールで、上場番号3番のオルフェーヴル産駒、母アンリミテッドバジェット(牝2)を米国の大物馬主「リポール・ステーブル」が3000万円(税抜き)で落札した。同オーナーは青とオレンジの勝負服で知られ、アンクルモーや今年のケンタッキーダービーで1番人気に推されたフィアースネスなど、多くの名馬を所有している。

落札馬の父オルフェーヴルは日本で3冠馬に輝き、凱旋門賞2着2回と芝の競走で結果を出したが、種牡馬としてはダートの大物を出し続けている。産駒はマルシュロレーヌが21年のBCディスタフ(デルマー)を制し、ウシュバテソーロが昨年のドバイワールドCを勝利。米国の競馬関係者にも注目される存在だが、大物馬主の落札ではっきりと証明されたことになる。

母のアンリミテッドバジェットは現役時に米国で走り、リポールステーブルが所有(14年の繁殖セールで社台ファームが落札し、日本で繁殖活動)していた馬。落札された2歳牝馬は海を渡っていくのか、米国でどんな競走成績を残すのか。秋のBCに出てくるのか。夢は広がっていく。