石狩沖に4月29日、ソイ類を狙って出掛けた。風が強くウネリがきつい悪条件ながら、ベテラン組は数を釣り、強い引きを堪能した。

 午後0時30分、石狩湾新港花畔埠頭から第18たつみ丸(磯部辰己船長、【電話】090・6878・6212)に10人が乗船し、30分ほど沖へ向かった。晴れ、風は強く、波1・5メートル。ソイ用仕掛けにオモリは150号。餌はマメイカ、ホタルイカ、マイカ短冊、オオナゴを使用した。

 根掛かりを警戒し、竿(さお)を手で持って慎重にアタリを待った。それでも、船が揺れたり、波が上下したりすると根に掛かることも少なくなく、仕掛けとオモリを切られるシーンが度々あった。

 そのため、食いがたっている時は底から5、6メートルを、それ以外は底ぎりぎりを探り、食い付いたら根に潜られる前にすぐに巻き上げた。ハリスは45センチよりも75センチの方が良く、餌はマメイカとホタルイカで食いが良かった。ただし、日によっては大きめのイカの短冊やオオナゴが効果的なため、それぞれを用意したいところ。

 餌や仕掛けで釣果に差があったものの、参加者は総じて竿を大きく揺らして楽しんでいた。海底やタナを探知する探険丸やスマホのアプリを利用する人もおり、威力を発揮していたようだ。

 沖上がりの同4時30分まで、30~50センチのマゾイやクロソイ、シマゾイを1人5~30匹釣り上げた。磯部船長は「石狩沖のソイ釣りは今後も続き、出漁は朝便と夜便で楽しめる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】