三重鳥羽・石鏡沖の乗っ込みマダイが本番へ。同所の「三幸丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で4月23日、四日市市の藤田さんらが25~70センチを2~8匹、「幸徳丸」(同)でも、三重の多田さんが4月27日に26~72センチを12匹釣り上げている。良、大型が交じっており、今が狙い時だ。

 石鏡沖はマダイが捕食する甲殻類が豊富なことから、マダイの身に脂がよく乗っていて、とってもうまい。三幸丸の里中船頭は「やっとマダイの食いが活発になってきた。食いダナも上がってきたしね。25~50センチが中心だが、これから数も釣れるし、夕暮れに70~80センチの一発大物も期待できる」と話す。

 釣り方は、船頭が潮上から、生きたウミエビを底まきしてくれるので、そのまき餌と同調するようにオモリを調整しながら、胴突き仕掛けを流し込んでいく。

 船長の必釣アドバイスとしては「餌をしっかり付けること。そして仕掛けが着底したら、時折、糸をたるませフカセ気味に誘うと食いがいい。アタリが出たところを集中的に攻めることも大事」という。潮の流れは緩やかな方がアタリをとりやすいので、小潮回りの釣行がおすすめ。時合は潮変わり前後。例年、7月の上旬まで、脂の乗った良型マダイが釣れ続く。

 三幸丸は民宿も経営しており、大おかみは現役の海女さん。鳥羽の新鮮な魚介類が味わえるのもいい。また、船で釣ったばかりの魚も料理してくれる。鮮度抜群の海女料理を堪能してみてはいかがですか。

 問い合わせは、「三幸丸」【電話】0599・32・5604。「幸徳丸」【電話】090・7303・5080。乗合船の料金は、1人1万2000円(餌、氷付き)。