ソウハチとスケトウダラのシーズンを迎えた胆振の登別沖に3日、出掛けた。晴れ、風は強く、波1~1・5メートル。残念ながらスケトウは薄かったものの、ソウハチの大群に遭遇し、ソイやガヤなども交えて数釣りを楽しめた。

午前6時30分、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に4人が乗船し、30分ほど沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリ120号。餌は赤イカを使用し、水深は60~70メートルのベタ底に仕掛けを下ろした。

早朝は水深70メートル前後から流し、ソウハチを狙った。仕掛けが海底に届くとすぐにアタリがあり、スケトウが交じって2、3匹釣れた。しかし、このポイントではこれ以上の数は付かず、しばらく同じような状況が続いた。

潮の流れが急なため、船も大きく流された。その都度、移動を繰り返すと、水深60メートル前後にスケトウはわずかしかおらず、ソウハチが群れていた。1度に5、6匹付くことも珍しくなく、それまで小型~中型サイズだったが良型も上がるようになった。

ただ、大物ほど取り込む際に船べりで、針から外れることか多かった。船が揺れているときは、柔らかな竿(さお)のほうが確実に仕留められるようだった。仕掛けによっても食い付きに差があり、何種類かを交換して釣果を伸ばす人がいた。

ソウハチが数釣れた段階で、ソイ釣りに切り替えて水深50メートル前後を狙った。すると、45センチ前後のクロソイや28センチ前後のガヤなど、上々の釣果。沖上がりの正午までに1人当たり25~43センチのソウハチ100~150匹、40~55センチのスケトウ15~20匹、ソイとガヤは10~15匹。参加者全員がクーラー釣りの大漁となった。

本間船長は「ソウハチは春まで数釣りができる。他船情報では大型のサクラマスも上がった」と話しており、胆振の各海域は今後、多くの遊漁船でにぎわいそうだ。

【リポーター・竹鼻雅己=66】